給料(収入)がある程度決まっている以上、固定費(毎月黙っていても出ていく金額)を減らすことが、使える又は貯金できる資金を増やすのに一番の近道といえます。
一般的には、
❶住居費、❷水道光熱費❸通信費(携帯代)❹最低限の食費❺交通費(地方J場合は自動車費)
などが、一定の大きな金額になると思いますが、一番、影響が大きいのが、❶住居費(家賃や住宅ローン)ですが、現代を生きるうえで通信費、つまり「携帯代」は意外と大きな割合を占めていて、人によっては端末代と併せて、月々1万円近くを支払っている場合も多いと思います。
今回は、ずばり、3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)をやめ、格安シムのキャリア(MVNO会社)に変えようという無いようです!
ちなみに、MVNO会社とは、具体的には、楽天モバイルやLINEモバイルのような会社を指します。
携帯代の節約
携帯代は、今や現代人に必須のアイテムで、電気、ガス、水道よりも現代人には必須のアイテムですが、ドコモ、AU、ソフトバンクの3大キャリアがほぼ市場を寡占状態で、料金は下がる要素がありません。
富裕層向けの3大キャリア
そもそも、日本の携帯電話料金は、諸外国に比べかなり割高です。 総務省は、国内外の携帯電話や等の料金を比較する調査結果「H29年度 電気通信サービスに係る内外価格差調査」 によると、日本の水準は先進国中でも高く、大体月に5000円~7000円の支出となっています。
特に、大容量の通信契約では高額になっていても、20G(概ね使い放題ということです)の契約では最高水準となっています。
これは、幸か不幸か、日本の携帯キャリアが、3者でほぼシェアを独占するいわゆる「三竦み(さんすくみ)」状態となっているからです。
中国の三国志は、蜀の諸葛公明が考案した天下三分の計により、魏呉蜀の三国が天下を三分(分割統治)することでパワーバランスを保ちました。また、現代の自動車の国内市場でも、トヨタ、日産、ホンダの3強で寡占している状況ですが、このように、マーケットを3者が寡占状態(3社でほぼ独占状態)になると、値下げは行われず、価格が変動しにくい状況が生まれやすくなります。
自動車の価格が下がらないのもこのためで、仮に市場に2社しかなければ値下げ競争になり、また5社くらい大きなメーカーがいれば価格の均衡は崩れます。事実、バブル期は自動車メーカーはトヨタ、日産が2強で、ホンダ、三菱、マツダが3位争いを展開し、超高級車が売り出される一方、一般乗用車は、値引き競争を繰り広げ、ミドルクラスの自動車は現在よりも100万円くらい低い値段で販売されている車種がたくさんありました。
3社の場合、1社が値下げしたからと言って、他の1社が同じ行動を取るかというと、そうとも言えず、携帯キャリアの場合は、複雑な料金プランで価格をわからなくしたり、新機種の携帯を独占販売したりと(ソフトバンクがIponeで行った戦略です。)、値下げ以外の戦略で競争し、価格は維持する傾向にあります。
かつては、日本の携帯通信市場は、ドコモvsAUで価格が下がり、ソフトバンクが参入したことで一定の水準に落ち着きましたが、その後は世界的にみても高止まりの状態となっています。
※楽天がこれを切り崩す可能性もありますが、2019年現在、まだ均衡が保たれています。
携帯キャリアの言い分としては、これまでのインフラを整備してきた実績がありますので、無尽蔵に価格を下げることは難しいということなのでしょうけと、2020年の5G時代に向けて、飽和状態の携帯市場の行く末は、3大キャリア以外の格安キャリアが握っています。
格安キャリア(MVNO会社) のススメ
さて、日本には3大キャリア以外にも、格安のキャリアが複数存在します。
有名なとこでは、楽天モバイルやYモバイル、UQモバイルなどがあげられますが、なんと、25Gまで使用できるU-mobileなどお得なキャリアがいっぱいあります。
これらの多くは、Iponeなどの端末を販売するわけではなく、SIM単体で契約することになりますが、簡単な方法としてはsimフリーの携帯simを指せばスマホとして機能するというわけです。
格安キャリア(格安シムの業者)のことを MVNOといいますが、Mobile Virtual Network Operatorの略で、日本語に訳すと「仮想移動体通信事業者」です。つまりは、3大キャリアのインフラを借りて通信事業を運営する事業者のことです。
格安キャリア(MVNO会社)の比較
格安シムのメリット・デメリット
●メリット
1.価格が安い 3大キャリアよりも価格が安いのが最大のメリットです。ある程度データ通信をする人には格安シムがおすすめです(ただし、業務で大量に通信、ユーチューバー、動画配信者のような人にはさすがに不向きです。)
2.棚末とSIMの組み合わせが自由(中古端末の使用ができる)シムを入れかえれば、いろいろな端末が使用できます。シムフリー端末を新品又は中古で購入して自由に使用できます。
一方で、3大キャリアでは、他のSIMを使用できないようにシムロックがかかっていますが、従来は、中古でドコモの端末を購入する場合、通常はドコモとしか契約できないということになります。しかし、2015年の法改正により、すべてのキャリアでシムロックが解除可能となりましたので、現在は、中古端末でもシムロック解除ができるようになりました。
3.契約の縛り(制限)が短い 2年縛りなどの契約制限がほぼないというところです。大手キャリアは、おかしなことに「契約月(解約可能月)」という制度があり、2年後の●月に解約の申し出をしないと解約料がかかるという、おかしな解約制限をかけていたりしますが、格安シムキャリアの場合は通常は1年たてば解約自由です。
●デメリットと対処法
1.通信速度か遅いキャリアが多いこれは仕方ないですが、3大キャリアから回線を借りているため、ある程度の通信速度規制をかけられています。3大キャリア直営のUQやYmobileは速め、ドコモ回線を利用するペンギンモバイルは速めと言われています。なお、5Gになれば改善されるのでしないでしょうか。
2.キャリアメール(キャリアが提供しているメールアドレス)キャリアメールとはキャリア独自のメールアドレスで、ドコモ、ソアトバンク、AUが提供しているものでMVNO会社に変更する場合は継続できません。Gmail等のフリーメールを利用がよいでしょう。
3.支払方法がクレジットのみ ポイントが付くのでメリットとも言えますが、銀行振替、請求書払いなどができない場合がほとんどです。なお、楽天モバイルは銀行振替可能、LINEモバイルはLINE Pay支払い可能です。
4.新品で購入できる端末が限られている 中古端末をリサイクルショップやヤフオク、メルカリで購入するのがよいと思います。Ipone派は型落ちの中古で十分です。なおいろいろな端末が自由に使えるので、むしろメリットとも言えます。
5.店舗が少なく、保証メンテナンスは自分で行う必要がある 最大のデメリットかもしれません。しかし、逆に自分で対応できるという人は、問題ありません。3大キャリアでも電話番号やLINEの移行などまで対応していない場合が多いです。 なお、初期設定時の完全にデータ移行は3大キャリアでもやっていないので、自身でサイトや動画で調べてやってみてください。
スマホの故障や画面割れの対応策が全く分からないという方は、迷わず3大キャリアか実店舗で買ってください。
なお、どうしても格安シムという方は、UQモバイル(AUの別ブランドです)、Y!mobile(ソフトバンク系の会社)の2社から選択するとよいでしょう。
6.完全かけ放題がない ●●分まで無料などのプランがほとんどですが、ymobailのみ話し放題プランがありますので、ビジネスユースで利用の場合は、楽天がオススメです。
7.LINEの年齢認証・ID検索ができない どうしてもという方はLINEモバイルです。なお、友達登録ができないわけではないので、QRコード、ふるふるで登録すればよいです。
以上、庶民は、節約のため、今すぐ格安キャリアに乗り換えましょう。デメリツトもたくさん挙げましたが、正直なところ、あなたがオンラインゲームのプロゲーマーやユーチューバーでなければ、 動画を受信する程度であれば、1Mbpsの速度で十分ですので、 普通に生活するうえで、それほどのデメリットはありません。
月収が100万円の人であれば、7000円が1500円になっても、誤差の範囲でしょうが、月収が18万円の場合、5500円携帯代を節約すると、3パーセント収入がアップを得たのと同じになりますから、かなりの節約になります。
かつては、携帯はドコモではないとセコイなどという事態もありましたが、今はそんな風潮はなく、同じことができる携帯キャリアに、高い料金を払っているのはバカバカしくあります。ぜひ、格安携帯SIMを試してみてください。
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