一家に一つ火打石|災害時サバイバル

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大地震が定期的に起こっていますが、地震の時には停電が付き物です。

最近は、災害用のガスコンロや非常用電源が普及しています。ライターが一つあれば焚火程度であれば簡単に火おこしすることができますが、最悪の事態を踏まえて、自力で火おこしができるように火打石を用意しておくのがよいでしょう。

今回は火打石と火打金(火打鎌)を使った火おこしの方法をご紹介します。

動画での解説はこちら

用意するのはこれだけです。

  • 火打石 チャークロス(炭化した布)
  • 火口(ほくち)の麻繊維か新聞紙
  • 吹き棒(フイゴ)ストローでも可
  • 火打石(メノウなど)

火打石

火打金(火打)鎌

火打石での着火法

右利きの場合、火打石とチャークロスを左手で持ちます。この時チャークロスを石の下に持つとよいでしょう。※チャークロスがたくさんある場合は、石のみを持ち地面などに置いたチャークロスに火花を散らすというやり方もあります。

火打石と火打金で着火

メノウや水晶などの火打石と火打金をこすり合わせて火花を散らせます。コツは火打石の角などの尖った面を火打金で擦るというか打ち付けるイメージです。

今回は有名な「吉井の火打金」を使用していますが、火打金は特殊な炭素鋼で作られています。

自作する場合は工具用の炭素鋼がよいのですが、やはり市販品の方が火花がたくさん出ます。また、火打石は、硬度7以上の石がよく(かたい方が欠けが少なく火花がよく飛びます)、水晶やメノウがよく利用されますが、火おこしの利便性やゲン担ぎなど様々な点を考慮するとメノウが最適です。

なお、ケイ素が主成分の水晶やアベンチュリン、黒曜石もよく火が出ますが、黒曜石や水晶は割れるとガラスのように鋭利なので、火おこしにはやや危険ですのでご注意ください。

鉱物硬度比重
ダイヤモンド103.52
ルビー、サファイア(ガラスに混ぜて時計などに使用)94.00
猫目石(キャッツアイ)8.53.72
トパーズ83.5
トルマリン、ジルコン7.53.00
瑪瑙(メノウ)、水晶(アメジスト、紅水晶など)アベンチュリン72.65
花崗岩6から72.65
翡翠、オパール6.52.2~3.4
トルコ石、62.75
ラピラズリ、黒曜石5から62.38~2.45
真珠、珊瑚3.5から42.60

フイゴ(吹き棒、ストロー、うちわなどでも可)で火を大きくします

チャークロスに火が付いたら火口に火を移し、吹き棒などで風を送ります。

風で火を大きくしながら麻や新聞紙などに引火させます。

あとは、通常の焚火の要領で、木材に引火させ火を安定させます。この時ベスターなどの着火剤やサラダ油を段ボールなどにしみこませたものを用いると火が大きくなります。

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